「これ以上のものはない」2年を費やし生まれた枕に込められた想いとは?

「眠る楽しさ届けたい」をコンセプトに快眠専門ショップやWEBメディアを展開している眠りの駅。

第3弾となる今回は、眠りの駅の枕製造を行う(有)屋富祖商事の上間さんにインタビュー!
製造に対する想いや苦悩、今後の目標について語ってくれました♪

上間文覚さんをご紹介

60年以上続く寝具の老舗(有)屋富祖商事で3代目社長を務める上間さん。
7年前、眠りの駅の店舗がオープンする際に「枕の開発を一緒にやりたい」と声をかけたことがキッカケとなり、共同開発をするように。
9月に立ち上げた沖縄県寝具製造協同組合の組合長を務めている他、音楽活動も積極的に行う多才な社長さんです。

とにかく色んなものをやってみよう!そこから新しい発見があるかもしれない!

—屋富祖商事はもともと寝具の販売を行っていたんですか?

「そうですね。先代は量販店などを相手に商売をしていました。しかし、“このままいくと価格競争等で大手に負けてしまう、何か変えていかないといけない”と思うようになりました。そこで、どこにもないようなオリジナル製品を作っていこうという発想に辿り着いたんです。」

—どういったことから始めたんですか?

「まず、自社の弱みと強みは何なのかということについて考えるところから始めました。」
「弱みは規模が小さい、市場が県内のみで県外に広がっていかないところ。強みは一からものを作れるところだな、と。一からものを作れるんだから何でも出来るのでは?という思いから寝具だけにとどまらず、色んなものを作っています。最近では、紅型をモチーフにしたプリント生地を使ったiPhoneケースも作りました。」

眠りの駅と仕事をしていく中での変化

—もう7年も一緒にお仕事をしているなんてあっという間ですね(笑)一緒に仕事をしていく中で変化はありましたか?

「気が付けば7年か。本当に早いです(笑)」
「変化かぁ……。製造業という仕事柄、お客様と直接お会いする機会がなかったため、今までは取引先側からの要望だけを取り入れていました。しかし、眠りの駅はお客様の生の声を教えてくれるので、一気にお客様との距離も縮まったような気がします。今では取引先側の要望だけでなく、お客様の要望を商品に取り入れられるようになりました。」

2年近くの月日を費やし完成した納得の枕Perfe(パルフェ)

—1番最初に開発したものから試行錯誤を経て完成していると思うのですが、実際何回ぐらい試作を重ねましたか?

「んー、数え切れないぐらいですね(笑)Perfeに関しては、2年ぐらいかかりました。実際に色んな方に寝てもらっての感想や表面の生地・素材、中に使う生地と表面の生地の相性や枕の構造など細部までこだわりました。」
「名前の由来も“これ以上のものはない”、”完璧な”の意味を持つフランス語のParfait(パルフェ)が語源なんですよ。」

—“これ以上のものはない”というネーミングは2年をかけ製造、こだわり抜いた枕にはピッタリの名前ですね。

「それぐらい細部を何度も作り直し、徹底的に計算して作りました。今までは もう少し工夫が必要だなと思っていても、なかなか形に出来なかったんですよね……。でも、その悔しさやこれまでの経験が活かされたPerfeには 全てにおいて納得のいく商品がやっと出来たな!と感じています。」

沖縄県寝具製造協同組合の組合長も務める上間さん

—どういった活動をされているんですか?

「寝具製造に携わる企業を募って、仕入れや製造を共同で行っています。県内にある寝具製造会社といっても数社しかありませんが、製造で抱えている悩みはみなさん同じ。たくさん作ってたくさん売って、利益が残らないから新しいものに挑戦できないという負のスパイラルがあると思うんです。」
「製造業は物を作り出す仕事なのに、現状維持に必死で新しいものを作り出せない状況が続いているなと僕自身感じていました。良いものを作り出すことができればたとえ値段が高くてもお客様は納得して購入してくれる。眠りの駅と仕事をするようになってそう実感したんです。僕らみたいな小さい会社でも良いものを作ってそれをお客様に届けることができたんだからみんな出来る!ということを伝え続けていくために組合を設立しました。」

—今後の展望を教えてください。

「沖縄県の素材を活かし、それぞれの風土にあった寝具を作っていきたいです。もちろん県内だけでなく、県外・国外ともに風土にあった寝具造りやここにしかない製品を沖縄から発信していきたいと思っています。」
「沖縄で作ったものしかかりゆしウェアと呼べないように、沖縄の寝具製造組合で作った寝具でなければ沖縄の寝具とは呼べないというようにしていきたいですね。そして同時に、沖縄でも寝具を作れるんだということを伝えていきたいと思います。

—夢がありますね!沖縄の良さを現地から発信するなんて素敵です。

「やはりライバル会社だから情報を流したくないという気持ちがあって、みんなそれぞれが孤立している状態でした。でもそれでは、県外から大きな会社が来た時にすぐに負けてしまう……。それに立ち向かうためには“沖縄の会社”として、力を合わせていこうと思ったんです。」
「沖縄自体が大きなブランドなので、素材や伝統を活かしながら新しいものを生み出していきたいです。」

まとめ:生産者だけでなく製造者の情報をも知る時代へ

「製造に携わる方もどんどん表に出て、想いや技術を伝えていくことが大切だ」と語る上間さん。
消費者としても、こだわりや込めた想いを知ることでより安心して使用いただけるのではないでしょうか。

眠りの駅では「診断ルーム」という寝室を再現したお部屋でお客様一人ひとりに合う枕の診断をしています。
もちろん、今回のインタビューで語られた枕Perfe(パルフェ)もお試しいただけますよ♪

みなさんの眠りが楽しいものになりますように……☆

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